2013年7月11日木曜日

ギャビランでギャビる

 初めての方。初めまして。お会いしたことのある方ご無沙汰しております。MTI部長の清家万聖です。7月7日は七夕ですね。なぜか誤解が多いと感じることなのですが・・織姫と彦星は結婚しています。別に恋人でもなんでもありません。夫婦です。そしてこの事実を私は人前では言いません。間違って「恋人同士なのに逢えないのは…」とのたまっている人たちを傍観しているのです。知るべきではない真実・・・あると思います。私はただ性格悪いだけですね(笑)。

 
 
 

さて、今回紹介したいのは、「テクニカ・ギャビラン」というツールです。6月21日、6月28日の2日間を用いてギャビランにふれる機会を設けました。写真の真ん中で足のふくらはぎにあてがっている金属のような棒。これがテクニカ・ギャビランと呼ばれるツールです。

 日本ではあまり知られていないツールのひとつなのですが、先代部長の三木さんの尽力、大学での海外研修の際のギャビランの講義、その他の偶然のような必然が重なり、現在のMTIでは、このツールが潤沢に用意できた為、牛島先生のご指導のもと、MTI部員たちで実際にその効力を試してみようという形になりました。

 
 普段、牛島先生からご指導いただいている徒手療法以外にも、日本でまだまだ認知度が低い、手技や手法に触れる機会が多いことは、MTIの特権だと私は思います。


  この「テクニカ・ギャビラン」と呼ばれるツールですが、皮膚にふれる感覚をより鋭敏に感じることで、皮膚の下にある軟部組織の制限がかかった部分。つまり、人によってはコリや瘢痕(はんこん)と呼ばれる部分に対して、筋肉の柔軟性、可動域の回復、制限された動きによる痛みの改善を目的にしたツールです。

 
 簡単に言えば、指が感じることが難しい皮膚の下のわずかな引っかかりを発見しやすくする道具といえます。

 写真は、ギャビランのツールのうち、「アラ」と呼ばれるツールです。ギャビランは大きさと表面のカーブの角度が違う「アラ」・「ガラ」・「ピコ」の三種類のツールを一組として使用します。人間の体には大きい部分・小さい部分が当然あるので、場所によってツールを使い分けることで、治療効率を上げることが可能になるわけです。

 

 ギャビランの使用時に、特徴的な反応が、実際にひっかりがある部分とその周辺に特徴的な「赤み」が発生することです。写真は、肩に張りを感じる部員に対して、肩甲骨周辺をギャビランを使用したのですが、肩甲骨の形がはっきりわかるくらいに「赤み」が出ています。決して強くこすっている訳ではなく、なでるだけで皮膚の下にひっかりが存在する場所には、特徴的な「赤み」ができます。この「赤み」の中で、ひどいひっかりの部分をギャビランで削り、小さくしたり、そのほかの手技を用いて柔らかくしたりすることで、筋肉の張りや可動域、疼痛の軽減を行うことができるわけです。ギャビランはあくまで自分の技術の補助を目的としているので、多々ある他の手技との併用ができることもギャビランの利点といえると思います。
 
 
 



 二日間にかけて「テクニカ・ギャビラン」という聞きなれないツールを用いた実習を行いましたが、使用前に比べて全体的に体が軽くなったという印象が強く残りました。7月末の競泳大会サポートの際にも、実際に現場に持っていき、適宜使える状態の環境を作れるように努めていきたいと思います。MTI内ではギャビランを使うことを「ギャビる」という表現を用いるようになったのですが・・・患者さんに正しくギャビる形を目指せるよう、部員一同頑張っていこうと思います。

 それでは、簡単な説明になりましたが、ギャビランの説明を終わるとともに、次回の更新にご期待ください。

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