長らく放置してしまっていましたMTIブログですが、何も活動していなかった訳ではなく、いや、これまで以上に活動を充実させてはいたのですが、なかなか外に向けてまとまった報告ができるような状態にはありませんでした…
その理由がコレ、この日のために準備を続けていたからでした。
日本水泳連盟学生委員会、関西支部長であり大阪体育大学教授、水泳部監督でもある滝瀬定文先生より依頼をうけ、去る7月27-29日に大阪プールで開催された、第86回関西学生選手権水泳大会のオフィシャルコンディショニングサポートスタッフとして関西医療大学MTIが参加させていただきました。
出場選手が安心して競技に専念できるように、マッサージやストレッチングをはじめMTIがこれまで勉強してきた様々な徒手療法を選手の状態に応じて選択、施術するのが今回のミッションで、大会主催者からは会場内でも最高の場所の提供をうけ、さらにスタッフ(競技運営委員)ポロシャツまで支給されたなか、3日間で120名に上る選手にブースを利用いただきました。
MTIからは試験期間中ということもあり、1日5-7名ずつの部員でシフトを組み対応しました。でも出場する選手も同じく試験期間中、それでも彼らは3日間フル参加ですから、今回顧問の牛島、かなり学生へのハードル下げて来たな、と思われる向きもおられるとは思いますが、まあ、初回ってことで…(笑)。
参加した学生も同じ年代の選手たちとの、文字通りの、触れ合いを通じて自分に足りないところ、得意なところを知り、今後の勉強に対するモチベーションが高まり、それぞれ、様々な課題を胸に帰路についたようです。顧問としては、これまで練習してきた、ポジショナル、リリースセラピー・ストレイン、カウンターストレイン、Technica Gavilanなどを使う場面に至らなかったのは少し残念でしたが、その半面、
「こんな外傷、競泳で発生するの?」
「え、この状態で泳いでるの?」
と、競泳癧10年、ブランク20年、また泳ぎ始めて3年、の顧問ですら驚くようなケースに出会えたり、23年ぶりに顧問が小学校~高校時代までの合宿などでお世話になったコーチと再会できたり、と実りの多い3日間でした。
最後に、MTIの部員たちにこのような機会を与えてくれたのは、MTI顧問牛島がもう一つ顧問を「させられている」関西医療大学水泳部の主将、岩井元気君(下写真、団旗の前に偉そうに座りこんでガッツポーズしている)です。
22年前、後足で砂をかけるようにして去った大学水泳界に、顧問の鉛のように重い足を運ばせたただけでなく、20年のブランクでみっともないまでに衰えた身体に、もう一度水着を着せ、無理やり試合出場まで引っ張り出したうえに、今回のような仕事を呼びよせるまでの水泳界ネットワークを水泳部顧問の知らない間に勝手に構築しやがって、しかも来年以降も引っ込みつかない感じだし、お前は来年で卒業だからいいけど、オレはどうなるんだ、この野郎、って感じですが(笑)、部員たちにとって、そして顧問にとってもいい経験になりました、大変感謝しています。水泳部の部員だけでなく、MTIの部員たちも、これからは君に足を向けて眠れないですね。
それにしても22年を経て、選手として立つべきだったのに立てなかった場所、「関カレ」にこのような形で携わることになるなんて…当時の自分には想像できませんでした。本当に人の縁の不思議さを感じた週末でした。
今回はこのような場を設けていただきありがとうございました。
返信削除知識も手技もまだまだだなと実感しました。
問診をしていても、マッサージをしていても「本音を言っているのかな?」、「気を使ってくれているのでは?」と思うことがしばしばでした。
>ポジショナル、リリースセラピー・ストレイン、カウンターストレイン、Technica Gavilanなどを使う場面に至らなかったのは少し残念でしたが
今の段階では教えていただいただけで終わってしまっているので、これからの活動では今まで教えていただいた物を、自分の武器として使えるようにしていきたいです。
と言っても4年生は今回の活動で、MTI卒業となり、本核的に国家試験に向けての勉強が始まるので、やり残した事があるというのが本当に悔しいです。
それは来年以降就職してからの課題としていきたいです。
まずは国家試験!!頑張ります!!
後輩達、こんな気持ちにならないよう一生懸命頑張ってください!
前部長、コメントありがとう。
返信削除3日間フルに参加して、いろいろ思うところはあったようですね…もっと早くこういう機会を作ることができたらよかったのですが、何事も時間がかかりますね。
ただこれまでの「立ち上げの苦労」はこれから入ってくる部員には体験できない貴重なものだと思います。卒業してからの活動できっと生きてくるはず、しっかり胸をはって「MTIに所属していました」と言ってください。
コメント遅くなって申し訳ないです。何やってんだ自分(笑)。
返信削除このような活動の場を設けていただいて本当にありがとうございました。水泳の試合も自分の眼で初めて観ましたが・・熱いですね。本当に貴重な経験でした。
今回の機会にふれることが出来て、僕自身は、自分のマッサージの知識ひとつをとってみても、あまりに自分のcapacityが不足していて、単調な作業になっていた自分がふがいなく思います。患者がひとりひとり違うのならば、ひとりひとりに対するアプローチは異なっているはずであり、それがわかっている自分がいるのに出来る技術のバリエーションがない為、結果として類似した手法が多くなる。同じ事を行ってしまう・・・。
非常に悔しくなりましたね。しかし、自分に足りないものがはっきりと見えた訳であり、これからの時間を有意義に使わないと後悔することにも、現時点で気づくことができた点では、先輩方の恩恵に感謝しないといけません。本当にありがとうございました。先輩たちが成し得なかった想いは・・僕たちが引き継ぎます。
来年も、是非参加して、リベンジですね。より高みを目指してやってやりましょう。3日間本当にありがとうございました。