課外活動の課外活動なのだ！

　5月29日・30日、大阪府羽曳野市で開催されたウェイトリフティングの全日本選手権にお邪魔させていただきました。

　

　実は顧問が勝手に師と仰ぐ、早川和浩先生が女子の日本代表チームのアスレティックトレーナーとして活躍されており、「うしじま君の近くに行くから来てよ」と声をかけていただいていたからです。

　あいにく、その日程は大学では球技大会、クラスに貢献した上での課外活動だ、という教育的配慮もあり、一緒に行けるMTIメンバーはいないかもしれないと思いきや、おださんとみき君の2年生コンビが一緒に来てくれることになりました。

　早川先生は27日の木曜に大阪入り、顧問も仕事帰りに選手たちの宿舎を訪れたのですが、早川先生の部屋は治療を待つ選手たちでエアコンが効かなくなるくらいの熱気、そんななか、選手一人一人のコンディションを確認しながら施術を行う早川先生、部外者のワタシがいるにも関わらず、早川先生にいろいろな悩みを打ち明ける選手。顧問のワタシも現場の人だった時を思い出して、早川先生がとても羨ましく思えてきました。

　さて、土曜日、借りてきた猫のようになっているMTIメンバーの二人をよそに競技が始まりました。もうほとんどの仕事は宿舎で終えてきている早川先生は、選手たちの状態の確認のために試合を観戦するのが会場での仕事、ワタシとMTIメンバー二人に競技についていろいろと説明してくれました。

　
　いやあもうなんというか、バーベルを上げるだけ、自分との戦い、と思っていた自分が恥ずかしくなりました。試技の順番と、自分の持ち体重、そして1本目の持ち上げる重さ、前の人が挙げてから1分以内にそして自分が連続で上げる場合は2分以内に、と決められた時間の使い方、重量を変更すると、プレートを付け替えるために時計を止めることでもらえる約15秒の追加の休息・・・競技がシンプルであればこそ、のライバル同士がお互いの神経をすり減らし合う駆け引きには完全に魅了されてしまいました。

　さらに、世界を目指している選手なら、その時点での他国の選手の記録によって、世界選手権での戦い方が変わるので、ライバルが脱落して日本一が確定した一人旅の状態でも、まださらに結果を求めなければならない厳しさがあります。そして勝者には注目と喝采があつまり、2位以下の選手は、ただのゴツい人、と扱われるだけの格差も・・・

　競技を舞台袖から見せてもらえるだけでもありがたいのに、早川先生からは宿舎での施術も見学していいよ、とのさらにありがたいオファーが・・・もちろん、付いて行きましたよ。途中ラーメンまでごちそうになって・・・

　大学卒業後、鍼灸・あんま・マッサージ指圧師免許を取得してからさらに渡米しNATA－ATC資格を取得、デトロイト・タイガースで木田・野茂両投手のケアはじめ、アスレティックトレーナーとしての凄い実績だけでなく、愛知県で開業されたあとには、ここ10年ほど飛ぶ鳥を落とす勢いの、あの会社、の社長から、東京に往診を依頼されるその技術を間近に見せてもらうことができました。

　明日の競技を控えている、という限られた条件のもとでの施術でしたが、早川先生の手の使い方、力のかけ方、筋肉のとらえ方、いやあ、勝手に師匠とさせてもらって6年たちますが、ここまで具体的に仕事を見せてもらうのは顧問のワタシでもよく考えると初めてで、本当に来てよかったな、と思いました。さらにそのあとイタリアンまでごちそうになって・・・

　日曜日は、顧問はもう一つ顧問を引き受けて（しまった・・・熱意に負けて）いる水泳部の大阪学生選手権の視察のため、みき君一人の参加になってしまいましたが、前日施術を受けているのを見てきた選手が活躍するのを舞台袖から見られるのはとても贅沢な体験だったのではないでしょうか。

　東大阪市で水泳部の活躍を見届けてから（近畿大学や大阪体育大学、関西大学などから強豪が出場するガチの勝負のなか、個人とはいえ５０ｍ自由形で7位に食い込んだ学生もいて、これはこれで見に行って良かった！）会場にたどり着いたときは、男子１０５ｋｇ超級を残すのみとなっていましたが、これはこれで堪能できました。

　こんな経験をもっとメンバーに用意してあげられれば、と気持ちを新たにした週末でした。

顧問うしじま

P.S.　クタクタのボロ雑巾状態で出勤し、なんとか2時間目の講義を終えた昼休み、ささはらさんが熊本で親孝行してきた（そうだよな、まさかソフトボールの関係じゃないよな！）証拠にとお土産を持ってきてくれました・・・

「海苔菓子、風雅巻き、醤油ピーナッツ」

一口食べてみると・・・

「なんじゃコリャぁぁぁ・・・」ってくらい美味（笑）、元気でました、ありがとうございます。