今アメリカはコロラド州デンバーでAmerican College of Sports Medicine (ACSM)、日本語に無理やり訳すと、全米スポーツ医学会でしょうか、の総会に出席しています。
NATA-ATC資格を更新するために必要な単位を取得するために顧問は毎年1回はアメリカで行われるセミナーに参加しています。昨年までの3年間は、そっち方面のニーズもあり、ストレングスコンディショニングを中心としたセミナーに参加していました。今年は大学附属接骨院もできたこともあり、治療の技術を勉強したいと思い、アスレティックトレーナーによるアスレティックトレーナーのための団体、National Athletic Trainers' Association (NATA)の総会ではなく、医師やカイロプラクター、理学療法士(PT)、アスレティックトレーナー(ATC)などの医療職従事者だけでなく、体育学、運動学の研究者から高校、中学校の体育教師まで、幅広く多くの人が参加するこのイベントを選びました。
さてまだ時差ボケの残る身体を引きずって朝8時のレジストレーションに並ぶと、ドカンと重たい袋を渡されました。中身は、この学会のプログラムでした(写真右)。こうして激安モーテルの電話と並べると、もう電話帳にしか見えません(笑)。686ページもあるこのプログラムには、1:臨床スポーツ医学、2:バイオメカニクス、3:心肺機能系、4:臨床運動生理学、5:環境・労働生理学、6:生体関連統計学ならびにヘルスプロモーション、7:フィットネス評価とトレーニング、8:生活習慣病予防のためのエクササイズ、9:免疫学・遺伝関連、10:代謝と栄養学、スポーツ心理学、11:基礎医学(運動器系)、12:健康産業マネジメント、と12分野3274件(!)の研究報告や症例報告、臨床スキルのセミナーなどが網羅されています。
久しぶりに治療に関する方面の勉強ができるということで、顧問も貪欲にセミナー会場を渡り歩きますが、同じ時間に最大で20本もの講義・ワークショップが入るので、選ぶのが大変です。時には、
「アレとコレが同じ時間だとぉ?身体が二つ欲しいよ」
と思うこともしばしばです。これを解決するにはもうMTIメンバー全員に英語勉強してもらって、人海戦術でセミナーを吸収するしかなさそうです。そしてみんながバラバラに散って吸収してきた知識を帰国して今度はみんなでシェアする…なんだか楽しそうでしょ?あ、それだけじゃなくって、MTIで新しい徒手療法を開発して、ここで一気に披露する、のはもっと楽しいかもしれない。その場合はセミナーを聞いてくるだけではなくて、人前で英語でプレゼンができる、というところまで行かないといけないですが…
さて顧問得意の妄想が暴走し始めたので、ここらへんで勉強に戻ります。明日もまた朝8時から夕方6時まで予定がビッシリなもので…
学生たちはこういう刺激が毎日あるのか、羨ましいな。
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