2010年9月15日水曜日

後期にむけて

2011年3月、ある団体が全国規模のシンポジウムを開催することになり、顧問のところにセミナー講師の依頼がきました、そのテーマは、

「アメリカでのManual Therapyと日本伝統の徒手療法とを比較→(可能であれば)融合(実技指導含む)」

アメリカの準医療職であるATC資格と、日本の準医療職である柔道整復師免許をもっていて、勤務先である関西医療大学では鍼灸や理学療法の学科もあるということでワタシのところにオファーが来たのですが、テーマが壮大すぎて、正直なところ荷が重いです。

顧問の知る限り、ワタシ以外でその仕事を引き受けられるのは国内に三人、その三人(鍼灸師+ATC)ともワタシにとっては大先輩で、正直そっちを主催者に紹介したいくらいなのですが、ワタシにオファーが来たという時点でそのお三方からはもうすでに振られてしまっているのかもしれません。

ということで、まだ正式に返事はしていませんが、ここは引き受けないとオトコじゃないかも、という気はします(笑)。


さて、テーマが壮大すぎるのである程度絞っていかなくてはいけないのですが、

まずは、顧問が鍼灸学科2年必修、英語表現法IIの教材にしている、

「筋筋膜トリガーポイント療法(西洋医学)と経穴(中医学)の取穴点が90%以上一致していた」

という2008年発表、Mayo Clinicでの研究結果を踏まえたうえで、この3月のアメリカ研修旅行で母校の大学院生から教わった

「Positional Release/ Tender point/ Strain-Counter Strainテクニック」(写真)



を叩き台に、なにかKUHS-MTI独自のものを提案していくべきなのかな、と(うわ、言っちゃったよ)・・・

さて、そこでなんですが、顧問は鍼灸師ではありませんので、経穴はさっぱり(訳ワカメ、意味トロロ)です、もちろんそのシンポジウムの参加者の90%以上は鍼灸については素人です。MTIのメンバーで鍼灸学科に在籍する学生には

「経穴・経絡を素人でもわかる形で説明できる方法」

の構築をお願いしたい。で、MTIメンバーでHPS学科に所属する学生には、

「Tender pointやTrigger Pointとはなにか」

という調査をお願いしたい。で、顧問のワタシはそれらを元に、日本の徒手療法と米国のManual Therapyの融合を目指していきます。実際に臨床の場で試してみる期間を考えると、来年3月の時点では、

「東西徒手療法比較」

だけで終わるかもしれませんが、でも小沢一朗さんじゃないですが、松明の火を誰かがつないでいけばいずれはカタチになるでしょう。

アメリカのPT界で、1940年代にSherringtonが「抑制・促進法」を定義して、その教え子のKovat, KnottそしてMossが1960年代にPNFを、BobathやBrunstrom、Roodもそれぞれ独自の手法を編み出していったように、2010年のMTIが震源地になって、第3者からの検証に耐えうるいろいろな徒手療法が生まれたら面白い。

まあ、そこまでの妄想は、捕らぬ狸の皮算用、野球の練習をしないで、勝って甲子園で校歌を歌うときの練習をするようなものか(笑)。

というワケで、優秀なMTIメンバーの諸君、後期も頼むわ。

追伸:先日は誕生日のサプライズ訪問とプレゼントありがとうございました。塩焼そば1ダースはさすがに年明けまでかかって消費することになりそうです(笑)。

顧問からのお返しはコレ、当時より今のほうが上手い、という数少ない見本。誰だ、顧問の趣味を押し付けるなと言ってるのは?





0 件のコメント:

コメントを投稿