ある学生の質問から…
「先生はいろいろなスポーツを頑張る方々を診てこられたと思いますが、選手の話や保護者の方の話などを聞いて、感情移入してしまうことはありませんか?患者さんの焦る気持ちに対して施術者は冷静でいないといけないと思いますが。先生の考えを教えていただきたいです」
94年鈴鹿8時間耐久レース、顧問のアスレティックトレーナーとして初めての現場 |
感情移入ですか?もちろんしてしまいます。ただ、それを表に出すかどうか…です。答えはすでに出てしまいましたが、我々サポートする立場の者とアスリートとの距離感、あるいは立ち位置をどこに置くか、は非常に難しい課題で、私自身もスポーツの現場に出るようになって21年、いまだに試行錯誤している状態です。選手が通ってくれている施設の施術者、チームのアスレティックトレーナー、選手の個人トレーナー、などその時の立場の違いによってその答えは異なるからです。今あげた3つのすべてを経験してきましたが、それぞれで最適な答えは違うと感じています。